OKのタイムトライアルは29台エントリーによりABグループ分けにて行われた。つい数分前までカッと照らしていた太陽は雲に陰り、景色はオレンジ色に染まりつつある。
Aグループ
AグループのTTは15:10にスタート。公式練習で好タイムを記録したメンバーがこちらにそろっているような印象だ。いつもとは様子が異なり、スタートと同時に全員が一斉にコースイン。#34渡会太一が一人エンジンがかからずコースインできないが、ほかのメンバーがちょうど1周回ったころにエンジンに火が入り、速度を上げていった。
序盤は#6野中誠太が集団をリードする形で走り、それと同じように#6野中誠太がトップタイムに位置付ける。各車微妙な距離感を保つ中、#4三村壮太郎は一人集団から大きく距離を取り、ほぼ単独といえるような状態でアタックを開始した。
4分が経過し、最初に36秒台に入れてきたのは#4三村壮太郎。そのタイムを#55大木一輝や#11木内秀柾が上回っていく。ここから次第に全体のタイムが上がっていくが、そこでもトップタイムを刻んだのは#4三村壮太郎。36.2秒、36.18秒とタイムを上げていく中、さらに#34渡会太一が36.129でタイムを更新する。それをさらに上回ったのが#33水野皓稀で、36.125秒を出しトップに立った。#33水野皓稀は集団の中におり、前方とは微妙な距離感ではあったがさらにラストアタックにかけて、そして唯一の36秒台フラットである36.066秒をたたき出した。#4三村壮太郎が集団に追い付きつつあったが、ちょうど計測地点でぴったりと追いついたタイミングで36.127秒を計測し、2番手につけた。結果
- #33水野皓稀:36.066秒
- #4三村壮太郎:36.127秒
- #34渡会太一:36.129秒
となった。
Bグループ
Bグループは15:20にスタート。先ほどと同じくスタートと同時に全員がコースインしていった。#43皆木駿輔は完全に単独でアタックすることを決めたようだが、後のメンバーはばらばらとした集団になっている。
こちらは先ほどよりも早く2分経過時点で36秒台に突入するメンバーが現れた。#2佐々木大樹や#43皆木駿輔だ。ただし集団が形成され、一部ではいいポジションをとるために減速したマシンによってトラフィックも発生している。そんな中集団の最後尾でアタックしていた#7朝日ターボが36.328秒でBグループトップに立つと、さらに#93大草りくがそれを1/100秒上回る。ここから#7朝日ターボと#8山田杯利がタイムを交互に更新していく展開となるが、それと同時に#43皆木駿輔、#18辻本始温、#5高橋悠之以外のメンバーは完全にひとまとまりになってしまった。
残り1分。#8山田杯利:36.146秒、#7朝日ターボ:36.190秒、#2佐々木大樹:36.226秒がトップ3となる中、各車最後までアタックを続ける。そしてラストアタックで#2佐々木大樹がタイムを更新し、チェッカーが振られた。結果は
- #8山田杯利:36.146秒
- #2佐々木大樹:36.187秒
- #7朝日ターボ:36.190秒
Aグループのトップ3がそのまま総合トップ3を獲得した。
1位 水野皓稀
木曜日から順調にレースウィークをこなしており、それを崩すことなくTTを迎えられてよかったです。マシンも僕自身も調子がよく、100%の仕上がりにあります。まずは予選はノートラブルで押さえたいです。ロングランでもタイムがさほど落ちることがないことを確認しているので、ペースを忘れずに予選や決勝を戦っていきたいです。
2位 三村壮太郎
3位 渡会太一
もっとタイムを伸ばせたと思うのですが、押しがけで失敗して焦ってしまいました。焦りからかポジション取りもよいところにつけることができませんでした。とはいっても3位です。ここはタイヤ的にも失敗することがないですし、鈴鹿と違って自信を持っています。優勝を目指します。
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