燃料の偏りを防ぐバッフルスポンジ:TONYKART RTJ

全日本カート選手権の最高峰カテゴリーがOK部門へと切り替わって以来、何人かのドライバーはダイエットに勤しんでいる。いくらダイレクトエンジンと言えども、水冷125ccエンジン×現代レーシングカートの組み合わせで最低重量145kgを目指すのは、難しい部分があることは否めない。

車両側で簡単に出来る軽量化として【燃料をギリギリまで減らす】という方法があるが、これはガス欠を起こす危険性もある諸刃の剣。横Gで偏るガソリンに対して、レーシングカートでは燃料ホースで吊り下げられたタンクウエイトがぶらぶらと振られることで追従する、なんて超原始的ながらとても頭のいい方法で解決している。が、確実にギリギリまで攻めたいドライバーにとっては、これでも十分といえない時があるのかもしれない。

バッフルスポンジで燃料搭載量を削減

TONYKART RACING TEAM JAPAN 高橋悠之のマシンに対してバッフルスポンジを詰め込んでいるのを、2019年全日本カート選手権の本庄サーキット大会で確認した。

バッフルスポンジは本来、何らかの理由で燃料タンクが破損したとき、燃料が勢いよくこぼれることを防ぐために、燃料タンク内に装着されるもの。FIA公認の安全タンク(バッフルレス)やFIM公認のバイクレースでは必備とされ、タンク一杯に詰め込む必要がある。

バッフルスポンジを入れた副作用として(というよりもほとんどの人はこっちが目的だが)、横Gによって油面が偏ることを防ぐことができる。うまく利用すれば燃料をギリギリまで減らすことも可能だ。ただレーシングカートではタンクウエイト(燃料ポンプ)が固定されていないので、うまくスポンジを詰め込まないと不具合が起こりそうな気もするが…。

ところで、燃料を減らす確実かつメジャーな方法として「小型燃料タンクの使用」があるが、これは膝で燃料タンクを挟みづらいことによる操縦性の悪化という問題をはらんでいる。試行錯誤は必要だろうが、燃料搭載量を削減したいのであれば、バッフルスポンジの使用は一つの解決策になるかもしれない。

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全日本カート選手権最高峰カテゴリーであるOK部門は、水冷125ccのエンジンを搭載際するにもかかわらず最低重量がわずか145kgと、現代レーシングカートにおいては最軽量クラスに近い値が設定されている。

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