「ツインリンクもてぎ」から名称を「モビリティリゾートもてぎ」と新たにしたこの地にて2022全日本カート選手権OK部門は開幕する。BRIDGESTONEのレーシングカートタイヤ撤退により、今年を最後に国内3メーカーでのタイヤ開発戦争には一旦終止符が打たれる形となった。これによりBSは有終の美を飾るべく絶対必勝を掲げ、DLとYHはそこに一矢報いようとオフシーズンに強烈に開発を進めてきた様子だ。
ここまでの練習走行を見ていると、BSはもちろん去年に引き続き速さがあるのだが、DLの驚異的なロングでの持ちがあり、そしてYHもBSと遜色ないレベルのタイムを叩き出しており、実際のレースでは非常に混戦になることが予想される。ただ金曜日は初夏のような暑さに見舞われたのに対し、土日ではまた違った天候になると予報されており、今後のコンディション変化を読み切ったメーカーにチャンスが舞い降りてきそうだ。各社のラストシーズンに向けた開発の様子を覗いてみよう。
BRIDGESTONE「オフシーズンに明らかな進化が確認できた」
PG:間庭さんは2020年のシーズンはサーキットで、2021年は裏方の開発としてこの全日本カート選手権を戦ってきました。そしてこの2022年に再び現場に戻ってきましたが、なにか変わったことはありますか?
BRIDGESTONE 間庭崇裕:一年現場を離れましたが、劇的に何かが変わったという印象はありません。ただ去年は非常に成績がよく、全戦全勝を飾ることができたので、そこに負けられないというプレッシャーを感じています。さらに今シーズンでBSはカートタイヤから撤退、つまりこの全日本カート選手権のタイヤ戦争を我々が戦うことも最後なので、絶対に負けられないと強く思っています。