2016全日本カート瑞浪:DLレインタイヤの圧倒的性能

3.減らないDUNLOPレインタイヤ

冒頭にも記述したが、筆者にとってタイヤに関して今回一番驚いたポイントはDUNLOPレインタイヤの性能の高さである。2回目の予選終了直後の朝日ターボのタイヤがあまりに減っておらず、先ほどまでアクセル全開で1コーナーを駆け抜ける姿を見ていたにも関わらず「軽く慣らしでもしてきたんじゃないのか」と思ったほどであった。

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第4戦予選の朝日ターボはずば抜けて速かった。おそらくアクセル全開で1コーナーを抜けていたのは彼だけであったし、唯一48秒台を出したのも彼だけだった。さらには「48秒台で巡航できる」とまでコメントを残したのだ。これでは朝日だけタイヤのスペックが違うのではと疑われるのも仕方がないだろう。ただ、はたから見ていて、地元ということもあるのだろうが最もうまくフェスティカサーキット瑞浪を駆け抜けていたのが朝日であったことも事実であるし、他のDLタイヤも朝日と同様にほとんど減っていなかった。

決勝終了後の朝日のリアタイヤ

決勝終了後の朝日のリアタイヤ

決勝終了後の三村のリアタイヤ

決勝終了後の三村のリアタイヤ

DUNLOPは去年の開幕戦もてぎでの雪辱を晴らし、レインコンディションであってもアドバンテージを得たといっても過言ではないだろう。もちろんこれらはタイヤの性能だけでなく、ドライバーやチームの実力を含めた話ではある。レース展開も、ドライ・ウエットの双方ともにDUNLOP開発陣の「初期グリップの高さで序盤にレースを決める」作戦がうまくはまった結果となった。ただ、全体として見ると今回の瑞浪の路面コンディションはあまりに複雑すぎた。TTでは予想を上回る路面温度とゴムの乗り具合となり、1回目の予選では曇りのドライコンディション、続く決勝はセミドライ、その後の第4戦予選、決勝ではウエットとめまぐるしく変化する路面にルーキー勢が翻弄されてしまったのは仕方のないことだったかもしれない。近年低年齢化の進むフォーミュラへの通過点となってしまったKFクラス。朝日、菅波、三村のようなベテランは希少な存在となっているが、今回のような天候が経験豊富な彼らを表彰台へと導いた事は違いない。「強い」ドライバーがKFにはいる、そのことを強烈に印象付けた瑞浪大会であった。

©Sawada Kazuhisa

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