昨シーズンの全日本カート選手権OK部門のタイヤ戦争は、BSとYHが激しい攻防戦を行いながらも、YOKOHAMA初のチャンピオン獲得という形で決着した。そこから5か月のオフシーズンが挟まり、各社ともに精力的にテストを重ねてきたという情報が入っている。
YOKOHAMAはチャンピオンを決めた地となるここ鈴鹿サーキットで、またしても速さを見せつけるのか。そのような予想を立てながら木・金曜日の走行セッションを観察したのだが、どうやら事態は大きく変化したようだ。安定した速さを見せるBSに対し、ディフェンディングチャンピオンYHは大きく後れを取っている。そこにDLがBS並みのタイムと、外から見てもわかるほどの扱いやすさを手に入れてきた。今週末は各メーカーとも、いつになくタイヤ選択の判断が早かったように見えた。それは自信の表れか、あるいは他に選択肢がなかったのか。 誰一人として予想していなかった週末の低気温が、勝敗の分かれ目になるのかもしれない。