OK第7戦予選ヒートは16:10にスタート。日が傾きコースは次第にオレンジ色に染まっていき、気温も徐々に下がりつつある。全車がコースインしたが、#7朝日ターボが遅れ最後尾スタートとなる。しかし全体的にはきれいな隊列が組まれ、予選ヒートがスタートした。
ホールショットを決めたのは#34渡会太一。そこに#2佐々木大樹、#12森山冬星、#55大木一輝、#8山田杯利が続く。#8山田杯利はオープニングラップの4コーナーで#55大木一輝をパスし、そこに続くように#92小高一斗が5番手に浮上。6番手に落ちた#55大木一輝だが、すかさず7コーナーで#92小高一斗を交わした。2周目以降トップ4が徐々に徐々に抜け出す中、第二集団の争いが激化。7番手の#9宮下源都を#24古谷悠河が交わすと、#24古谷悠河は3周目の4コーナーで#92小高一斗もパス。そこに続こうとする#9宮下源都だが、8コーナーで仕掛けた際にアウト側に大きく弾かれ、順位を大きくドロップさせてしまった。その際に入れ替わりで8番手に上がってきたのは#43皆木駿輔で、その後ろには#33水野皓稀、少し離れて#4三村壮太郎が続いていた。
トップ4は微妙にそれぞれとの距離が変化しつつも、頭一つ抜け出した様子で後方を引き離している。7周目に#4三村壮太郎を#44佐藤凌音が4コーナーでかわすが、すかさずクロスを取った#4三村壮太郎が順位を死守。10周目に5番手#55大木一輝との距離を詰めた#24古谷悠河が4コーナーでこれを交わす。11周目にはその後ろの#92小高一斗を#43三村壮太郎が4コーナーでインをついたが、#92小高一斗がクロスを取る。これで一気にその後ろの#33水野皓稀と#4三村壮太郎との距離が詰まり、5~7コーナーにかけ順位が大きく変化。結果7番手に#33水野皓稀、以下#4三村壮太郎、#43皆木駿輔、#92小高一斗となる。この直後、6番手の#55大木一輝はペースが伸びないか後方に飲まれ、13周目の9コーナーで#33水野皓稀が交わすと、続いて14周目の1コーナーに#4三村壮太郎が、さらに4コーナーで#43皆木駿輔がパスしていく。
このころになると気温もぐっと下がり、後方集団を見る限りBS勢が苦しくなっているように見える。15周目に#4三村壮太郎が#33水野皓稀を4コーナーでかわすと、#43皆木駿輔も#33水野皓稀に迫っていく。その前方、トップ4は終始安定していたが、4番手の#8山田杯利は後方との開いた距離を見たかペースを落とし、さらにトップ#34渡会太一と#2佐々木大樹との距離も開き、逆に3番手#12森山冬星が2番手に迫っていた。17周目のラストラップには9番手#55大木一輝を#92小高一斗が交わし、さらに7番手#33水野皓稀を#43皆木駿輔が8コーナーでパスした。上位集団に変化がないままチェッカーが振られ、結果は#34渡会太一、#2佐々木大樹、#12森山冬星、#8山田杯利、#24古谷悠河、#4三村壮太郎、#43皆木駿輔、#33水野皓稀、#92小高一斗となった。しかし3位チェッカーの#12森山冬星はフロントカウルペナルティにより5秒が加算された。
1位 渡会太一
スタートから安定してトップを走れたので、4コーナーで後ろとの差を見ながらペースを配分して、タイヤをマネジメントしていました。しかしレース後の状態を見る限り佐々木大樹のほうがタイヤが残っているので、決勝でもうまくマネジメントをする必要があるでしょう。TTと比べてグリップレベルが若干下がった印象がありますが、しかしペース的には安定しています。不安はありません。
2位 佐々木大樹
渡会太一は速かったですが、同時にこちらもトラブルを抱えていました。実は右のシートステーが折れてしまっていたのですが、これをレース前に補修することができませんでした。これがなければ…という部分は少なからずありましたが、それでも2位に残れたのは幸運でした。今シーズンだけ見れば、予選2位というのは自分にとって最高位なので良かったです。
さらに途中でフロントカウルを留めている2つのクリップのうち一つが折れてしまい、グラグラしている状態になってしまいました。この状態では縁石に乗っただけでもずれてしまうことがあるので、ペナルティを受けなかったことは幸運です。今回はツイています。今日トラブルが出たので、これから明日に向けマシンを万全な状態にしあげ、明日は自分らしいレースができるように準備します。
3位 山田杯利
TTではBグループに速いメンバーがそろっていたので、序盤はポールの渡会太一のペースを確認するためにわずかにプッシュしました。しかし思っていたよりもトップ2が速くなく、追い付くことも可能だと判断できました。最後は後ろが離れていたのでペースを落とし、明日の決勝に向け調整しました。ただ明日の天候がどうなるかが気になります。予選では少し後半がきつかったのですが、明日涼しくなれば今よりも調子が上がるのではないかと思っています。勝つチャンスは十分にあります。