全日本カート選手権の最高峰カテゴリーがOK部門へと切り替わって以来、何人かのドライバーはダイエットに勤しんでいる。いくらダイレクトエンジンと言えども、水冷125ccエンジン×現代レーシングカートの組み合わせで最低重量145kgを目指すのは、難しい部分があることは否めない。
車両側で簡単に出来る軽量化として【燃料をギリギリまで減らす】という方法があるが、これはガス欠を起こす危険性もある諸刃の剣。横Gで偏るガソリンに対して、レーシングカートでは燃料ホースで吊り下げられたタンクウエイトがぶらぶらと振られることで追従する、なんて超原始的ながらとても頭のいい方法で解決している。が、確実にギリギリまで攻めたいドライバーにとっては、これでも十分といえない時があるのかもしれない。