世界一の自動車会社であるトヨタ自動車からGR KARTが発売され、脅威の価格設定とともに世界に衝撃を与えてくれました。Paddock GateではGR KARTを購入してインプレッションも行いましたが、そもそもあのカートは「入門向け」とされており、乗った感じからしても、今まさにレーシングカートを楽しんでいる僕らのようなユーザーのための製品というわけでは無さそうです。
Paddock Gateを見ているあなたのようなカートジャンキーがGR KARTで最も注目すべきポイント、それはタイヤです。韓国SHINKOタイヤ製のGR KART用タイヤは、なんと1セット税込かつ送料込1.6万円という価格で、誰でも楽天市場から購入可能なのです。ちなみにレインタイヤもラインナップされており、そちらも1セット2.2万円と驚異的に安い。

念のため知らない方のために説明しておきますと、日本で最も普及しているカートレースである「YAMAHA SSクラス」の指定タイヤでありヤマハから販売されている「DUNLOP SL22」は、最近しょっちゅう価格改定が行われるのですが、現時点でのメーカー希望小売価格は1セット税込39,930円。GR KARTタイヤの倍以上の金額です。
ただSL22はレーシングタイヤであるのに対し、GR KARTタイヤはおそらく基本的にはレンタルカート向けな安価なタイヤ(サイドウォールに書かれているモデル名はSHE-Endurance)なので、この比較はあまり適していません。国内で流通している同クラスのタイヤでは「EIKO UNILLI」が1セット税込16,500円、「NEXXIVE S1K/S1L」が同28,600円、DUNLOPのレンタルカート用タイヤはオープン価格ですが、市場価格はおおよそ3万円台前半の様子です。UNILLIがほぼ同価格帯ですが、このタイヤがずば抜けて安いのがご理解いただけるかと思います。
KTで使えたら最高では?
とにかく安いというのは何よりも魅力的なのですが、これがもしYAMAHA KT100エンジンのパワーで使えたとしたら、そんなに素晴らしいことはありません。実際レンタルカート用タイヤが指定のKTレースもローカルレースでは存在するので、きっと行けるでしょう。

というわけで僕の愛車であるYAMAHA KT100SEC搭載のPAROLINにGR KARTタイヤを取り付けて、ソニックパーク安心院でテストを実施しました。レースカテゴリーで言えばSLレースのYAMAHA SSからタイヤを変えただけです。
GR KARTからホイールごと持ってきたのですが、GR KARTホイールは一般的なカート用ハブと取付ピッチが一致しており、僕のPAROLINには問題なく取り付けできました。ただしホイールのハブ径が微妙なサイズと形状をしているので、ハブによってはうまく取り付けができない場合がありそうです。


またリアタイヤのサイズが6.0×11.0-5、ホイール幅が180mmと狭いので、リアトレッドの帳尻を合わせるためにロングハブを付けました。可能な限り対照実験とするべく、前後のトレッドはSL22使用時とほぼ揃えています。
この後は有料記事になるのですが、先に結論を書いておきます。
- ラップタイムは中古SL22の0.7秒落ちが記録。レンタルカートタイヤとは思えないぐらい速い。
- フィーリングはとても悪い。現代のレーシングカートらしさがスポイルされる。
- 速く走るために必要なドライビングテクニックが少し特殊。
- おそらく耐久性は高い。
さて、ここからはGR KART専用タイヤを使ったことであられたデータや感じたことを書いていきます。
思いの外速いGR KARTタイヤ
GR KARTタイヤを履く前に、まずは中古のSL22でいつもの感触とタイムを確認します。実はそれまでしばらくGR KARTで走っていたので、久々に乗るレーシングカートの感触にわりと戸惑いました。GR KARTはレーシングカートとは別の乗り物なので…。とは言えマシンは僕の愛車ですから、2セッション乗ってしっかりと感覚を取り戻し、ベストラップは52.3秒を記録しました。タイムも感触も大体いつも通りと言った感じです。さて、GR KARTタイヤを試していきましょう。










