前回は軽バンをレーシングカートのトランスポーターにするべく荷室の板張りを行った。今回はその続き、荷室に棚を作って積載量を増やしていく。
軽バンに取外し可能な棚を作る
「普段使いを考慮して4人乗りに簡単に戻せる」というコンセプトがあるので、それを考慮して棚を作った。それがこちら。
鉄パイプにプラスチックがコーティングされたDIY用の組み立て素材「イレクターパイプ」を使って作ってみた。これはホームセンターで手に入り、切断や加工も非常に簡単。ある程度採寸してから作ったものの、実際やってみるとうまくいかなかったり干渉したりする部分が出てくるので、結局現物合わせで作っている。
写真左側の高い方はパドックで作業台としても使えるように考えてやってみた。これが後ほど悲劇を生むことを、編集長はまだ知らない。
後ろの棚は4人乗車時にもトランクに置いておけるサイズにしたので、前の棚と隙間が空いている。
なのでこの間に橋を渡して、カートを積むときはフラットな上段ができるようにレイアウトを工夫。ちなみに棚の高さは、簡単に外せるハンドルやフロントゼッケンパネルを取り外してレーシングカートの全高が低くなる状態を採寸、そこから少し余裕をもたせた高さに設定している。軽バンの限られたスペースを最大限活用することが大切なのだ。
先程の棚に板をネジ止めして、ついにフルフラットの荷台が完成した。時間の関係でYouTube動画内での作業工程はここまでになってしまったのだが、この後は棚の縁に脱落防止の引っ掛かりを作って完成。適度な高さがあるので走行中に荷物が多少暴れても大丈夫になった。
すでに不満が…
実際この作ったトランスポーターで何回もサーキットに行って荷物の積み下ろしを行ったのだが、正直に言うと
この棚、使いづらい。
まず問題点は、作業台と兼用しようとした前の棚。サイズと重量バランスの関係で、風に煽られると簡単に倒れてしまうのでとてもじゃないがパドックに置けない。結局この棚は車内に常設されてしまっている。
となるとこれ、前側に妙に足が多くて荷物の出し入れが地味に手間取ってしまう。これが使い勝手を悪くしている最大の原因。こんなことを考えず普通に作業机を一つ積むほうがよっぽど便利が良い。まぁそんな気がしつつ何か一工夫入れたくて作ってみたのだけど…。
また「簡単に4人乗車にできる」というコンセプトを掲げて作ったものの、僕の環境ではこの車に3人以上乗車するなんてことはまず無い。4人乗車をはなから諦めれば荷室の嵩上げは不要となり、リアシートが収まっていた部分も荷室になるので収納力がUPする。というわけで作り直すなら2名乗車にしてしまおうかと考えている。
できればカートフレームは上段に載せたい。ガソリン缶や工具箱などの重たい荷物は高い位置に置きたくないし、カートを平置きすると無駄が多いので上の方に追いやってしまったほうがスペース効率が上がる。ただ軽バンの場合は荷室の前後長がギリギリで、前席の背もたれが斜めの分だけ上に行けば行くほど前後長が短くなり、きっちり位置決めをしないとヘッドレストはもちろんリアウィンドウにフレームが干渉してしまう。また高い位置に一人でカートフレームを出し入れすることが難しい。なので下段にカート+重たい荷物、上段にその他の荷物というレイアウトは維持する方向で考えたい。
続く…?