【JAF】2019年全日本/地方/ジュニアカート選手権の統一規則が発表 ニュートラリゼーションが導入

2019年1月21日に、JAFより2019年の全日本/地方/ジュニアカート選手権の統一規則が制定されたと発表されました。公示番号はそれぞれ、No.2019-WEBK02(全日本)、No.2019-WEBK03(ジュニア)、No.2019-WEBK04(地方)です。

全日本FP-3部門について

2019年より地方格式から全日本格式へ格上げされた、全日本FP-3部門の車両については、次のように定められた。

エンジン YAMAHA KT100SEC
YAMAHA KT100SD
タイヤ ドライ:BRIDGESTONE YNL(SL17)
レイン:BRIDGESTONE YFD(SL94)
最低重量 150kg
登録台数 シャーシ:1台
エンジン:1基
タイヤ:1セット(ドライ・ウエット)

全カテゴリーの統一規則の変更点

統一規則の主な変更点を書き示す。

第6条 公式通知に関する規定

  • 公式通知は競技事務局内または大会公式ウェブサイト等に提示されることが明記された。書面以外の方法で通知される可能性があるため、大会公式ウェブサイト等をチェックする必要が浮上。

第9条 エントリーの受付について

  • エントリーの受付方法が特別規則に従い行われることが明記された。インターネット受付等の新たな方法を可能とするための文言とみられる。
  • エントリーの受理または拒否通知が「2週間前から5日前の消印をもって発送」から「2週間前から7日前までに、特別規則に従い発送または通知」へと変更された。

第17条 カート

  • 全日本(OK・全日本FS-125・FP-3)においてのみフルカバータイプのチェーンガードの使用が義務化。地方/ジュニア選手権については推奨。

第18条 ボディーワーク

  • 全日本(OK・FS-125・FP-3)、地方(FS-125)、ジュニア(FP-Jr・FP-Jr Cadets)のすべてのクラスにおいて、2015-2020 CIK-FIA公認フロントフェアリング取り付けキットの使用が義務付けられた。なお、予選ヒート/決勝ヒート中にカウルがずれた場合のペナルティに関しては、第38条に記載されるように、全日本は10秒、地方・ジュニアは5秒が加算される。

第21条 車両検査

  • ヘルメットに関する項目が明記。「ヘルメットはCIK技術規則(Article3 Kartingand Equipment Safety 3.2 )Equipment Safety)に従ったものとする。」の一文が追加された。詳しくは下に示す記事を参照。

【全日本カート】15歳未満はCMR規格ヘルメットが必須 CIK技術規則に従ったヘルメットレギュレーションとは | Paddock Gate

(2019年2月25日追記)当該規則に関するJAFの公式解釈が発表されています。詳しくは↓をご覧ください。

第22条 ブリーフィング

  • 署名以外の出席確認が行われる可能性が追加。

第26条 予選ヒート

  • グループ分けにてTTが行われた際の、予選ヒートのグリッド決定方法を左右する各グループトップタイムの差が102%から101%に減算された。
  • グループ分けにて予選ヒートが行われた際の、予選ヒートポイントの計算方法が変更。1位:100点、2位:90点、3位:81点…とされていた従来のヒートポイントが変更された。

2.予選のグループ分けと決勝出場者の決定
2)ケースB:
当該競技開催コースの最大出走台数を超える出場台数があった場合は、予選を2グループ以上に分けて予選ヒートを行う。2グループに分ける場合は、Aグループをタイムトライアル奇数順位、Bグループを偶数順位とし、各グループ予選の結果、両グループのポイントの少ない順に下表の通り決勝出場者を決定し、これ以下の者は予選落ちとなる。(略)

3.ヒートポイント
予選ヒートでは、以下の通りポイントが付与される。
1)1位は0点、2位は2点、3位は3点、以後同様に1順位増加に応じて1点増加。
2)不出走者
不出走者は最下位の順位となる。ポイントも最下位のポイント(何名いても)となる(Aグループのグリッド数に準ずる)。
3)予選ヒート失格者
予選ヒート失格者は最下位より1位下の順位となる。ポイントも最下位より1つ下のポイント(何名いても)となる(Aグループのグリッド数に準ずる)。

参照:2019年全日本カート選手権統一規則 5ページ

第28条 決勝

  • 予選と同様のポイントシステムから、着順+ペナルティを考慮した順位決定に変更

第29条 スタート進行

  • FP-3部門において「KT100SD」が参加する場合は、フォーメーションラップ開始までにピット要員1名の援助が認められる。(※OK部門は2名まで)
  • 約1周とされていたフォーメーションラップの周回数が、ブリーフィングの際に示される。さらに、これに先立ち、競技長の裁量により約1周のウォームアップのための走行を行うことが可能になった。
  • フォーメーションラップ中に、ホームストレートに設置可能となっていたパイロンの項目が削除ホームストレート上にパイロンを設置することは不可能となった。(参考:SUGOのホームストレート上に置かれた謎のパイロン【2018全日本カートSUGO】
  • フォーメーションラップ中に隊列のペースを乱した場合、ペナルティが課される可能性が明記された。

SUGOのホームストレート上に置かれた謎のパイロン【2018全日本カートSUGO】 | Paddock Gate

2018全日本カート選手権SUGO大会では、ここ最近ではなかなか物珍しいのではないかと思われるものがレース直前に姿を現していた。F1から姿を消したグリッドガール?決勝レース前の盛大なパレード?いや違う。オレンジ色のパイロンだ。

第30条 その他競技に関する一般事項

  • 予選ヒート及び決勝ヒートに「ニュートラリゼーション」が導入される。ニュートラリゼーションについては後述。

第38条 ペナルティ

  • ヒートポイント計算方法の変更に伴い、ポイントペナルティが削除された。それによりペナルティが6種類から5種類へと減少
  • ペナルティの例として示される項目の内、着順から3位下のポイントとするものが当該ヒートの結果に10秒加算へと変更された。
  • 公式練習やタイムトライアル中の黄旗追い抜きに対しては、TTの結果に4秒加算から、ベスト・セカンド・サードタイムの抹消へと変更された。
  • フロントカウルがずれた際のペナルティは当該ヒートの結果に10秒(全日本)または5秒(地方・ジュニア)加算される。(参照:【CIK-FIA】2019年の世界選手権カレンダー&競技規則が発表 パドックでのウォーミングアップが禁止に

【CIK-FIA】2019年の世界選手権カレンダー&競技規則が発表 パドックでのウォーミングアップが禁止に | Paddock Gate

現地時刻での2018年12月5日に、FIAより世界モータースポーツ競技会の決定が発表された。Paddock Gateではレーシングカートに関係する部分のみ抜粋して取り扱う。

第42条 成績及び章典

【2018全日本カート東地域】最上川大会での競技結果・ポイント取り扱いが正式決定【JAF】 | Paddock Gate

荒天により全日本FS-125ならびにFP-Jrの決勝ヒートが中止された、2018全日本カート選手権東地域第4戦 最上川大会での競技結果ならびに得点の取り扱いについて、2018年9月21日にJAFより正式な発表が行われました。

ニュートラリゼーションについて

日本国内でも一部のサーキットにて導入されているニュートラリゼーションが、2019年から全日本カート選手権でも採用された。コース上に妨害あるいはドライバーやオフィシャルに緊急の健康被害があった場合でかつ赤旗中断するほどではない状況において、安全が確保されるまで適切な速度で1列ローリングが行われる。F1の「バーチャルセーフティーカー」、ナスカーやインディーの「フルコースコーション」と似たような措置である。

「ニュートラリゼーション」(中立化)

1.予選ヒートまたはレースの「ニュートラリゼーション」:

a)競技長は予選ヒートまたはレースのニュートラリゼーションを決定することができる。この手順は、コース上に妨害があった場合、またはドライバーやオフィシャルに緊急の健康被害があり、ただし予選ヒートやレースを止める判断をするには至らない状況においてのみ用いられる。

b)予選ヒートまたはレースのニュートラリゼーションの指示が出されたら、全ての監視ポストで単独の黄旗が振られ、「SLOW」ボード(黄色地に黒で「SLOW」と書かれたボード)が掲げられ、ニュートラリゼーションが完了するまで維持されなければならない。

c)全ての競技カートは先頭のカートの後ろに隊列でつかなければならず、追越しは厳禁とされる。追越しは、深刻な問題によりカートが減速する場合にのみ認められる。

d)ニュートラリゼーションラップの間、先頭のカートは適切な速度にてペースをコントロールし、その他の全てのカートは隊列の間隔をできるだけ詰めて保たなければならない。

e)カートはニュートラリゼーションの間に修理エリアに入ることができるが、マーシャルによる許可が出た時のみコースに復帰できる。コースに復帰したカートは、先頭カートに続くカートの隊列の最後尾につくまで適切な速度で走行しなければならない。

f)競技長がニュートラリゼーションの終了を決定する時、「SLOW」ボードは維持され、黄旗は静止で掲示される。これが、次にラインを超えたらレースが再開されることをドライバーに知らせるサインとなる。

g)この時、先頭のカートは適切な速度で走行を続ける。オフィシャルは、ライン上で緑旗の振動掲示することによりレースの再開を合図する。予選ヒートまたはレースのニュートラリゼーションが終了し、カートがラインを超えるまで、追越しは禁止されたままである。ラインに接近した時、オフィシャルにより緑旗が振られていたら、ドライバーはスタートライン25m手前に引かれたイエローラインを超えて初めて加速することができる。監視ポストの黄旗と「SLOW」ボードは下げられ代わりに緑旗が振られる。これらは最大で1 周の間掲示される。

h)ニュートラリゼーションの間に成立した全てのラップはレースラップとしてカウントされる。

i)ニュートラリゼーションの間にレースが終了した場合、カートは通常どおりチェッカーフラッグを受ける。追越しは、深刻な問題によりカートが減速する場合にのみ認められる。

参照:2019年全日本カート選手権統一規則 7ページ

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JAFモータースポーツ

「JAF MOTOR SPORTS NEWS DIGEST」は、国内4輪モータースポーツのイマをお届けするNEWS情報番組です。2017年からスタートしたこの番組は、インターネット配信を利用して、日本各地で行われるJAF全日本選手権の模様をダイジェスト映像でお届けしています。当番組のメインM/Cにはレースアナウンサーのピエール北川さんを起用。2018年からは、特設スタジオでのテーマトークや、競技会場からの実況レポートが加わってパワーアップ。モータースポーツの楽しさを、より身近に、より詳細にお茶の間へお伝えします。

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